秋田県といえば非常に有名な存在に、
なまはげ
があります。
「泣く子はいねがー、親の言うこど聞がね子はいねがー」
「ここの家の嫁は早起きするがー」
などと大声で叫びながら地域の家々を訪問するとされる「なまはげ」ですが、基本的には「泣く子はいねがー」と幼児に対して教育をするイメージをお持ちの方が非常に多いのではないかと思われます。
大晦日の晩、それぞれの集落の青年たちがナマハゲに扮して、「泣く子はいねがー、親の言うこど聞がね子はいねがー」「ここの家の嫁は早起きするがー」などと大声で叫びながら地域の家々を巡ります。
男鹿の人々にとってナマハゲは、怠け心を戒め、無病息災・田畑の実り・山の幸・海の幸をもたらす、年の節目にやってくる来訪神です。
引用:「男鹿のナマハゲ」より
ところで現代日本は、
子どものしつけ
がいたるところで問題視されている世の中です。
中には、周囲の迷惑などお構いなしに騒ぎ、走り回り、さらにそんな子供を注意できない親や大人も少なくありません。
古くは「カミナリ親父」などのように、我が子どころか他の家の子どもにまで厳しい指導を行い、時には鉄拳制裁も辞さないような大人も少なくなかったかと思われますが、近年ではほとんどいないのではないかと思います。
しかし、「カミナリ親父」とまではいかずとも、
子どもが悪い事をしても叱れない・・・
子どもが聞き分けがなくて困る・・・
子どものしつけに悩んでいる・・・
という方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで今回は、
「なまはげ」を自宅に呼んで子どものしつけをしてもらう方法は?
などに関する話題です。
「なまはげ」とは?
まず、
「なまはげ」とは何なのか?
について簡単に振り返ってみたいと思います。
「なまはげ」は『神様』の一種
まず、もはや言うまでもなく「なまはげ」は秋田県の非常に有名な民俗行事ですが、下記の記事によると、
事は男鹿半島において、12月31日の夜か1月15日の夜に行われている
年の折目としての年越の晩に神が訪れ人々に祝福を与えるという形をとっている
なまはげ自体は、年に一度やって来る一種の歳神(年神)である
などといった点について紹介されています。
「なまはげ」と言いますと、その鬼のようなお面から、鬼の一種と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、
「なまはげ」は『神様』の一種である
というのが正しい解釈であるようです。
なまはげとは、秋田が誇る雪国の民俗行事である。行事は男鹿半島において、12月31日の夜か1月15日の夜に行われている。
村の若者らが仮面仮装のスタイルで、鬼のようななまはげ面を被り、藁(わら)製のケラミノやケダシ、脛布(はばき)を着けて、素足に藁沓(わらぐつ)を履き、手に木製の出刃包丁を携えてこつぜんとやって来る。
このなまはげ行事は、年の折目としての年越の晩に神が訪れ人々に祝福を与えるという形をとっている。この場合のなまはげ自体は、年に一度やって来る一種の歳神(年神)なのである。
引用:「男鹿のなまはげ」より
『しつけ』において注目されている「なまはげ」
先ほどもご紹介しましたように「なまはげ」はあくまでも神様の一種であり、決して「鬼」ではありません。
しかし近年では、『鬼から電話』というしつけアプリに「なまはげ」が登場するなど、子育てにおける『しつけ』の現場でも「なまはげ」が注目されているようです。
『鬼から電話』は、子育てには付き物である様々な困ったシーンに対応するサポートツールで、2012年9月のリリース以来多くのユーザーに支持され続けているスマートフォンアプリ。
様々なキャラクターが時には怒り、時には優しくほめることで、お子さんの意識を変えさせるきっかけをくれるという点で、『なまはげ』とも親和性が高く、今回のコラボレーションが実現した。
『なまはげ』は秋田県男鹿市を中心に行われている伝統的な民俗行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。その見た目から鬼ととられることも多いが、本来は怠けや悪事を戒め無病息災や豊穣をもたらす神々の使者である、という面を男鹿市はこのコラボレーションでアピールしていくと共に、2016年2月12日から開催される“なまはげ柴灯(せど)まつり”に向けての観光客誘致も合わせて図っていく。
引用:CNET Japan「しつけサポートアプリ『鬼から電話』に秋田県の伝統『なまはげ』が登場!」より
自宅に「なまはげ」を呼ぶ方法は?
しかし、「鬼やなまはげから電話がかかってくる」という程度では効果がないという、困ったお子様もいらっしゃるかもしれません。
それでは、実際に自宅に「なまはげ」を呼ぶ方法はないのでしょうか?
自宅訪問型「しつけ鬼」サービス「ばけおに」とは?
近年では、「鬼やなまはげから電話がかかってくる」というだけでなく、
自宅に本当になまなげがやってくる
という、
なるサービスも存在しています。
は、
3歳から5歳のお子さんをお持ちの親御さんが利用可能
なサービスで、
ただ単純に子どもをしつけるというだけでなく、親子の絆を深める
というところに重点を置いたサービスです。
一度、悪い子のところには「なまはげ」が来るという恐怖を記憶させれば、後に子供が悪いことをした際に、
「ナマハゲがまた来るよ!」
と脅かす事ができるようになります。
また、「ばけおに 訪問型しつけサービス
『しつけ』だけでなく、子どもの無病息災を願った節分行事に「なまはげ」
また地域によっては、
子どもの無病息災を祈願する節分行事に「なまはげ」を呼ぶ
という所もあるようです。
秋田市新屋の認定こども園「勝平幼稚園ひよこ保育園」(藤原はるみ園長、168人)の恒例行事「なまはげがやって来る!」が1日、同園で開かれた。保護者や地域住民ら約60人が見守る中、園児はナマハゲの迫力に圧倒されつつ、勇ましい雄たけびや太鼓演奏に夢中になっていた。
行事は節分に合わせ、園児らの無病息災を祈願して毎年開催している。
引用:秋田魁新報「ナマハゲがやって来た! 迫力に園児泣き出す、秋田市」より
先ほどもご紹介しましたように、
人々に祝福を与えるのが「なまはげ」
ですので、本来は『しつけ』よりもこのような呼び方の方が適切なのかもしれません。
余談:「ばけおに」は優しい?
ここで少々余談になってしまうのですが、もう大分記憶が朧気になってはしまいましたが、管理人も幼い頃に「なはまげ」の訪問を受けた記憶があります。
その記憶から比較すると、さきほどご紹介した、
の「なまはげ」は、見た目も行動も優しいなあという印象を受けます(笑)
見た目的にお面や装束が綺麗だったり、子どもと一定の距離感を保っているためにそのような印象を受けるのかもしれません。
管理人が訪問を受けた「なまはげ」は、もっとお面や装束が古めかしくて、おどろおどろしい印象があり、さらにもっと押しが強かった記憶があります。
もちろん、幼少期と大人になってからでは印象が違うという事もあるかもしれませんし、今の世の中的にはこのくらいライトな「なまはげ」でないと、「しつけ」では済まないというところもあるのかもしれません(苦笑)
ただし、
お子様の状況を見ながら、「ばけおに」は声の大きさやお子様との距離を調整します
との事ですので、先ほどご紹介した動画ではまだ本気を出していない可能性もあります。
まとめ
今回は、
「なまはげ」を自宅に呼んで子どものしつけをしてもらう方法は?
などに関する話題についてご紹介してきました。
もちろん、
「なまはげ」のコスチュームを購入し、お父さん自ら「なまはげ」に扮する
という選択肢もあります。
ですが、この方法は万が一子どもに正体がバレた場合、逆効果になりかねません(苦笑)
もし、
子どもが悪い事をしても叱れない・・・
子どもが聞き分けがなくて困る・・・
子どものしつけに悩んでいる・・・
などといった親御さんは、
で自宅に「なまはげ」を呼んでみてはいかがでしょうか?